幸せをくれる、我が子のはなし。
はじめてのエコー写真で、わが子の心臓が小さくもしっかりと動いているのを見た時、私も夫も自然と頬が緩んだのを覚えている。
『さくらんぼ一粒分の大きさです』と言われて、夫は『絶対にさくらんぼは食べない』と言っていて、私は笑った。
はじめての胎動で、お腹に赤ちゃんがいることを実感した時、目を瞑って手のひらで赤ちゃんを感じた。
逆子だった娘がときどき膀胱あたりを激しくキックしてきた時は、お腹をおさえながらトイレに駆け込み、それを見た夫は腹を抱えて笑っていた。
そんな光景から、早くも4年。
娘は3歳になり、今ではそこら中を走り回って、笑って、泣いて、怒って、感情を全面に出す。
『可愛い』
…と抱きしめたくなるときもあれば、
『生意気』
…と怒りを我慢する場面もたくさんある。
だけど子供ができてからは、不思議と『幸せ』をとても身近に感じられるようになった。
今まで生きてきた中で、いろいろ大変なこともあった。
でも、今がとても幸せです。